神宮外苑絵画館日本画教室

東京新宿区、神宮外苑絵画館日本画教室のブログです。伝統的な日本画の技術を学びながら、よりよい絵に近づけるよう制作をしています。初心者はデッサンから日本画の基礎を学べます。絵を描く喜びを感じていただければ幸いです。初心者クラスも開設。受講生募集中。講師:前本利彦

神宮外苑絵画館日本画教室 

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日本画を始めてみたい方募集しています

 

日本画に関心があり、日本画を自分でも描いてみたいと思っている方
思い切って日本画を始めてみませんか。
全く初めての方でも始められます 
 
この教室は開設してから十年目になります。神宮外苑の樹々に囲まれた
伝統ある絵画館の 広々とした綺麗な教室で学べます。
 
 
 
 
 

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日本画は日本で独自に発達してきた絵画です。日本の風土の中で 四季折々の花や風景を日本人らしい感覚で絵にしてきました。岩絵の具という粉末の絵の具を使い 毛筆で和紙や絹に描かれています。

 

 

 

 

 

 

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 教室では 初めての方は花のスケッチから学びます。鉛筆の線を使って花の形を描き 色鉛筆で色を塗りながら花の感じを出していきます。

スケッチに慣れたら 徐々に岩絵の具の使い方を学びます。

 

 

 

              主な指導方針

 

繊細で美しい日本画を学ぶことは 自然や名画を見る目が成長し 心の糧となることと思います。日本画には長い歴史があり 世界に類のない美しさを持つ絵画なのです。

そんな日本画の描き方と 心を学ぶことができますように願って指導しております。

 

日本画を描くのは始めてという方にも 初歩的な方法から少しづつ段階を追って 理解できるようにじっくりと丁寧にお教えするよう心がけています。日本画は初めて 絵を描くのも初めて とおっしゃる方でも興味をお持ちになって続けていくことで 次第に日本画の世界へ導かれてゆけるようにご指導致します。

 

日本画を観るのも良いものですが 日本画の材料を実際に手に取って 筆や岩絵の具の感触を体験し 自ら描いて美を創り出すことは 何物にも代えがたい喜びとなることと思います。日本人の生み出した伝統ある絵画とはどんなものなのか 日本人独特の感性とは一体どの様な特色を持ったものなのかといったことを 描くことを通じて感じて頂ければ幸いと思って居ります。現代は失われつつある貴重な日本画の古典技法を守り 伝えてゆくことを願って止みません。 

 

 

 

 

 

             教室のご案内

 

 

 

*教室は 木曜日クラス・土曜日クラス・日曜日クラスの3クラスがあり ご都合のよい曜日を選んで入会することが出来ます。また その月のご都合でどのクラスへの 振替も自由に出来ます。どのクラスも初心者から経験者まで幅広いキャリアの方が学んでいます。その方のペースに合わせた丁寧な指導を心がけていますので 初めての方も ご自分のご都合のよろしいクラスへご入会ください。

 

 

 

               教室風景

 

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   教室はゆったりとしたスペースがあり 教材を気兼ねなく広げることが

   出来ますし 各自のペースで落ち着いて制作出来る申し分のない環境で

   す。教室ではいっせいに課題を描くことはございません。各自描きたい

   モチーフを選び 自由なペースで制作を進めます。講師が各机を回って

   指導を行い 疑問点などにお答えし技法や表現方法などをアドヴァイス

   致します。初めての方の どの様なご質問にもお答えいたしますのでご   

   安心下さい。教室の方々の作品に 講師の寸評を添えて紹介した「作品

   紹介」をご覧頂くとご参考になるかと存じます。

 

     

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教室は月1回です(おおむね月の最終週の木曜日・ 土曜日・日曜日ですが                                                 その他の週に変更になる場合もあります。変更は三ヶ月     

              前にお知らせします。)

     

 

     

                           2018年・5月の教室

 

              ✬ 5月19日 土曜日クラス

              ✬ 5月20日  日曜日クラス

              ✬  5月24日  木曜日クラス

              

 

 

       2018年・年間予定は下記の日程表をご覧ください。

 

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この様なスケジュールで教室を開催致します。教室のご見学はスケジュールに沿って

お電話 又はメールでお申し込みください。ご見学の方は お昼休みの12時半~1時の間にお越しいただけますとご質問にもお応え出来ます。どうぞお気軽にご見学にいらしてください。

 

 

*時間:10:00a.m.~16:00p.m.

                     (お昼休み 12:00~13:00)

 

 

*月会費:8,000円 入会金はございません。

              教室にいらした月のみ申し受けます。          

 

 

*用具代:初心者の方は 下記のスケッチ用具を各自で揃えて頂きます。

 

     ◍初回にご持参頂くスケッチの為の用具です 

 

       ・スケッチブック F6号 (HOMO DRAWING BOOK  MuseF6)

                          ・鉛筆 H・HB・2B・3B・4B(ファーバーカステル、ステットラー)

       ・色鉛筆 24色以上 (ホルベイン・アーチスト色鉛筆)

       ・ねり消しゴム  (イージークリーナー)

       ・鉛筆削り器 カッターナイフ

       ・初回にスケッチする 花一輪 単純で描き易い形のお好きな花

       ・花瓶 スケッチする花を活けるための軽便なもの プラスチック等

                            <世界堂 参照>

        

       注:お持ちになる

         花も葉も 枚数の少ない余り小さくないもの 細かい花が沢山付い     

          たものや 葉に細かいギザギザがあるものなど複雑な形は描きにく                    

         いので避けた方がよろしいと思います。花瓶は描きませんので挿し   

          た花が倒れないようなものならペットボトルでも構いません。

 

 

 

     ◍岩絵の具を使うようになりましたら 日本画用具セットが必要になります

      詳しい内容はその際にご説明致します。

 

        ・日本画用具セット 約 27.500円 

 

 

*場所:〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町1番1号  

      明治神宮外苑聖徳記念絵画館 1階

    

 

         最寄駅: JR  「信濃町駅

           地下鉄 「青山一丁目駅」 

               「外苑前駅 

 

              教室の場所を記した見取り図です。

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    正面玄関入口

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    通用門入口

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*お申し込み お問い合わせは

 

           お問い合わせ先

            TEL & FAX : 0551-38-0385

             携帯電話:080-4435-8741 

                    E-mail : maemoto710@outlook.jp

 

*ご見学をご希望の方はメールで日時をお知らせください。

 

*お申し込みの際は お始めになりたいクラスを (例:3月25日の日曜日クラス)

 お知らせください。

 

 初心者の方は当日 午前十時にいらしていただければ ご入会手続の後すぐに 

 花のスケッチを始めて頂けますので 前出の持ち物リストの用具をお持ち下さい。

 

 経験者で すぐに日本画の制作から始めたい方はその旨を合わせてお知らせ下さい。

 

 

 

  ご不明な点などは いつでもお気軽にお問い合わせください。

  又 お気づきの点などもご遠慮なくお申し付けくださいませ。                 

 

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    **  第二回 神宮外苑絵画館日本画教室展

 

 

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世田谷美術館 区民ギャラリーで 2018年・11月27日~12月2日 教室の皆さんの作品を展示いたします。お楽しみになさってください。

 

 

 * 箱根芦ノ湖成川美術館開館三十周年記念展」

              企画展に前本利彦の作品数点が展示されて居ります

              箱根散策のお序にお立ち寄り頂けましたら幸いです

      

                      2018年・3月16日~7月11日  (無休) 

                       9:00a.m.-5:00p.m.

 

           「日本画の杜」第二十章・「八千草屏風」で展示作品などを

        ご紹介致しました。どうぞご覧ください。

 

教室の様子や教室の方々の作品などは神宮外苑絵画館日本画教室   作品紹介」に掲載いたしました。 ご覧になって ご参考になさって下さい。

 前本利彦の作品などをご紹介するブログ 日本画の杜」も合わせてご覧下さい。

日本画の杜 第八章 ONE NOTE美術クラブ」では色鉛筆画の教室  をご紹介しております。スケッチの方法を分かり易く 気軽に学べる教室です。是非ご覧下さい。

 

                                     

            f:id:nihonga:20160402195348j:plain 講師:前本利彦 (無所属)

 

                  略歴:1948年  北海道生まれ

                          1974年 多摩美術大学大学院日本画科卒業

                          1980年 神奈川県展大賞受賞

                          1984年 セントラル美術館日本画大賞展 招待出品 優秀賞受賞

                          1985年 セントラル美術館裸婦大賞展 招待出品 優秀賞受賞

                          1993年 個展「LA MODA ルチアーノ ソプラーニを描く」オンワードギャラリー)       

                          1995年 個展「聖 風景」(成川美術館)  1996年 個展「微風」(日本橋三越        

                          2000年 高野山蓮華院障壁画制作    2001年 個展「千草百草」(成川美術館

                          2004年 個展「花の朝」(成川美術館) 2012年 個展「百花繚乱」(成川美術館

                          2015年 個展「移り行く季」(日本橋三越

                                     2015年 個展「透明な花の輝き」(成川美術館

 

                                                                                    山梨県北杜市在住   

    現在は八ヶ岳南麓のアトリエで制作を続けています。前本利彦の作品や人となり

   日本画のあれこれなどを綴った ブログ「日本画の杜」をご覧になってみて下さ

   い。第十七章・第十八章では「前本利彦の人物画」を特集致しました。    

          

   

                  

 

                    

作品紹介 2018・5

5月の教室から 完成作品を中心に講師の寸評を添えてご紹介致します。

 

◍ 土曜日クラス

 

 

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                                              古田Mさん

 

前回の芍薬に次いで二作目の作品です。今回の作品も岩絵の具の表現効果に興味を持ち 様々な工夫をしながら描いています。背景にかなり広い空間を取って菊を描きました。空間をどう処理するのか見ていましたが 薄墨で地隈を着け 空間と同時に雰囲気を作りました。葉にも墨の溜め染みを作り 一つの趣を出しています。効果を勉強しながら自分らしい感覚を見つけて欲しいと思っています。

 

 

 

◍日曜日クラス

 

 

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                                   福嶋さん

 

これも小品ですが 良くまとまっていると思います。福嶋さんは描写が上手い方ですが この絵は構図が良く出来ており 右側にカーブしている枝の曲線に対向する葉の向きや分量 それにそぐうように 朱色の柿の実がバランス良く配されています。金泥で描かれたバックの地隈も 位置・分量共に的確で 効果的に出来ました。

 

 

 

◍木曜日クラス

 

 

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                                  吉永さん  

 

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                                   吉永さん

 

0号と言う小品ですが 彼岸花を二点描きました。吉永さんの絵は いつも穏やかな幸福感に満ちています。絵の具の柔らかな発色は天性としか言えません。昔 西洋でも素朴派と言う絵が隆盛しましたが またそんな時代が来る事があるのだろうかと ふと考えてしまいます。現代の 作為の氾濫にはそろそろ飽きが来ています。

 

 

 

 

 

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                                 山本さん

 

山本さんは今回は縦長の構図に鮮やかな色で クレマチスを描きました。透明のコップも何気なく描いており 実に絵の上手い方です。上手さを誇るでもなく てらうでもなく 素直に描きたいものを描きたいように描いているところに 改めて感心します。表現がパターン化されていないので その都度作者の気持ちがよく伝わります。

 

 

 

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                                   大西さん

 

野にあるクローバーを絵にしました。4号くらいの小品ですが 構図 花の配置などはおおにしさん大西さんらしく巧みです。色も渋目にまとまっていると思います。バックの草原は絵の具を爪楊枝などで引っ掻いて表現しました。その効果もこの絵に良く合っており やはり大西さんらしい洒落っ気が感じられます。

 

 

 

 

 

 

                ☘ ☘ ☘

 

 

 

                   

 

作品紹介 2018・4

四月の教室から 完成作品を中心に教室の皆さんの作品に講師の寸評を添えてご紹介いたします。

 

 

💐木曜日クラス

 

 

 

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                              飛永さん

 

ピエロの扮装をしてポーズを取った小品ですが とても良く描けています。顔の表情も良く 手に持った棒の直線も画面を良く締めており ダイヤ柄 フリルの着いた襟の白 など形と色の変化も申し分ありません。小品ながら画面をいっぱいに使った とても良い作品だと思います。

 

 

 

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                               鈴木Yさん

 

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                               鈴木Yさん

 

鈴木Yさんは花の絵をあまり描かなかったのですが 練習したいと言って ここ数点花を描いています。描く毎に上達して行きます。椿は 揉み紙と言う技法を使ってバックに変化を付けました。色々工夫して楽しんでいます。基本的なデッサンがしっかりしているので 絵に力を感じます。更に鈴木Yさんらしい花が出来るのを期待しています。

 

 

 

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                                小林Cさん

 

何でもない身近な野草をよく観察して 愛情を持って描いています。花が大気に揺らぐ感じが良く描けています。絵の具の扱いも慣れたベテランですが へんに手慣れた感じにならないのがとても良い所だと思います。これからも描きたいものを愛情を持って描いて行って下さい。

 

 

 

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                                八巻さん

 

岩絵の具を使って初めて描いた作品ですが 少しずつ絵の具の扱いにも慣れて来ました。熱心に続けていれば まだまだ上達すると思います。日本画は根気が必要なのでじっくりと取り組んで下さい。

 

 

 

 

💐日曜日クラス

 

 

 

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                              小林Aさん

 

 

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                               齋藤Aさん

 

 

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                               真篠さん  

 

上の三点は 同時期に入会した三名の方の作品です。デッサンから始め 順調に岩絵の具の使い方を初歩から学び 三作目の作品が完成しました。素直で清潔感のある画面は三人とも共通しています。真面目で熱心に学んでいるので これからの進歩がとても楽しみです。

 

 

 

 

                  ❁❁❁❁❁❁

 

        明治神宮外苑絵画館日本画教室作品展 

 

2018年・11月27日(火) ~ 12月2日(日)  区立世田谷美術館・区民ギャラリーに於いて 教室の皆さんの作品を展示致します。どうぞお楽しみになさってください。

 

 

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                世田谷美術館

 

 

 

 

                 ☀ ☀ ☀

作品紹介 2018・3

三月の教室から 完成作品を講師の寸評を添えてご紹介いたします。

 

●木曜日クラス

 

 

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                               竹渕さん  (部分) 

   

   

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                           竹渕さん

 

この作品は 教室で描く中では大きい絵で 縦は1メートル以上ある大作です。

出来上がるまで長い時間がかかりましたが これを持って教室に通うだけでも

大変だったと思います。その努力と熱意で 良い絵に仕上がったと思います。

もともと 落ちた葉っぱのスケッチがとても良く 枯れかかった葉から様々な

色を感じ取り それを秋の風情にしました。秋の風情は人生の風情に重なり

白い空間に様々な想いを感じさせます。

一つ残された柿の実は 次の世代の豊穣を願うものとの事です。

 

 

 

●日曜日クラス

 

 

 

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                              安部さん

 

 

 

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                              安部さん

 

安部さんの絵は写真では写りにくい 微妙なトーンと色彩と形で描かれています。

手に花を持つ。手から花がこぼれ落ちる。と言った 平凡とも言えるイメージが

描かれています。しかし トーン 色彩 形 マチエールと言った 絵を構成する

ものが 作者の内面的な気持ちと結びついているのです。正直な 感覚的な作品だと

思います。同時に花の形など 知的で敏感な感受性も見られるので これからも

スケッチを積んで 物を見る力を磨いて行って欲しいと思います。

 

 

 

 

●土曜日クラス

 

 

 

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                             天野Keiさん

 

岩絵の具を使って描いた 初めての作品です。コスモスを鉛筆で丁寧に写生し

それを基に作品にして行きます。色鉛筆の色と 岩絵の具の色は 色味も絵肌も違います。もちろん本当の花の色とも違います。絵は 写真のように その物の色や形に近づける事ではありません。絵はその人の想像の中にあるものだと思います。絵を勉強することは 想像力を磨くこととも言えます。天野Keiさんの絵は 始めたばかりですが これからどんな夢を描いて行くのか 楽しみに見て行きたいと思います。

 

 

 

 

              ❁❁❁ ❁

 

 

 

作品紹介 2018・2

2月の教室から 教室の皆さんの完成作品を講師の寸評を添えてご覧いただきます。

 

 

✬ 木曜日クラス

 

 

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                                  深山さん

 

 深山さんの絵は長年観ていますが いつも色彩が美しく 清潔感があります。市販の普通の岩絵の具を使いながら 人それぞれ発色が違ってくるのは思えば不思議なことで それが 絵の面白さでもあると思います。今回の果実の絵も 素直に何の衒いもなく描かれた作品で 澄んだ瑞々しい果実がそのまま表れています。

 深山さんのお人柄がそのまま表れているように感じます。

 

 

 

 

✬ 土曜日クラス

 

 

 

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                                  天野Kさん

 

 天野Kさんの二作目の作品です。囮に使う木の鳥だと思いますが それを静物として描きました。少しずつ絵の具の使い方も覚えて来ました。鳥の下に敷いた畳の台も根気よく丹念に描けました。好きな物を楽しんで描いて行くことで 技術や描写力も付いて来ると思います。

 

 

 

 

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                                 小座間さん

 

 小座間さんも二作目の作品です。小米桜というのでしょうか 小さな花の桜を描きました。写真では上手く写りませんが 薄グレー茶のようなバックの色が 桜の朱がかったピンクに良く合い 早春の暖かい空気が描けました。可憐で穏やかな 優しい作品になりました。

 

 

 

 

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                                 小林Yさん

 

 花の赤と葉の緑 芯の白と黄など どれも色がハッキリと強く 生き生きと描けたと思います。絵の具もかなりしっかりと厚目に塗られ 活きのいい絵だと思います。

まだ絵の具の扱いに慣れる必要がありますが 根気よく技術を覚えて行って欲しいと思います。

 

 

 

 

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                               吉川さん

 

 岩絵の具を使い始めて第一作目の作品です。一作目は 胡粉(ごふん)と言う白い色の特殊な溶き方の練習も兼ねて バックを白くして描きました。花の黄色と葉の緑青(ろくしょう)が バックの白に映えて 日本画の絵の具の美しさが際立つ作品になりました。まだ上達して行くと思いますが この新鮮さを失う事なく上達して行って欲しいと願っています。 

 

 

 

 

                 🌸  

作品紹介 2018・1

一月の教室から完成作品を中心に講師の寸評を添えて 教室の皆さんの作品をご紹介致します。先月に引き続き 揉み紙の講習を掲載いたしますので合わせてご覧ください。

 

 

✬ 土曜日クラス

 

 

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                                井上さん

 

 入会してから二点目の作品です。岩絵の具の扱いにも少しづつ慣れて来ました。バックの青のぼかしのグラデーションに苦労しましたが 何度も繰り返し 綺麗に出来ました。伸びやかな張りのある枝のトーンの変化や 小さな可憐な花のピンクのトーンなど様々な技術を覚えることが出来たと思います。これからも少しずつ コツコツと粘り強く進歩して行けるよう願っています。

 

 

 

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                                   古田M さん

 

 初めての完成作品ですが それにしてはかなり完成度の高いしっかりした作品だと思います。どう言う絵にしたいかハッキリとしたイメージがあり それを何とか表現したいとする熱意を感じます。朱や墨など 日本画の絵の具に対する感受性も敏感なものがあり 何よりも絵を描く事が好きで 描く事に楽しみを覚える事が出来る才能がとても貴重に思えます。

 

 

 

 

           「揉み紙 講習 №2」

 

 

前回12月の講習に続き 今回は揉み紙に裏打紙を貼り作品を描く事が出来るようにする過程を解説致しました。

 

 

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① 揉んだ紙の裏に水を引きます。

 

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② 裏に水を引いた揉み紙を 表を向けてテーブルやデコラの板に貼り付けます。

 

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③ 上から裏打ちする薄紙を当てます。

 

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④ 薄紙の上から 揉み紙のシワを伸ばすようにローラーをかけ テーブルに貼り付け  ます。

 

 

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⑤ テーブルに貼り付けた状態。このまま乾かします。

 

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⑥ バットや皿に糊を出して 水で薄めます。薄める目安は 糊を塗る時に刷毛がスムーズに動く程度の固さです。

 

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⑦ 揉み紙が大き目なので裏打ち紙を二枚に分けて貼ることにします。二枚に切る時は紙を二つに折り 折ったところを刷毛などで水で濡らしてから紙を開き 千切るように裂いて行きます。これは 紙を重ねて貼った所に段が出来ないようにするためです。

 

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⑧ 揉み紙の裏に水を引いておきます。

 

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⑨ 裏打ち紙の全面に糊を引いて行きます。

 

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⑩ 細い板や竹の定規などに 糊を付けた紙の端を貼り付けます。

 

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⑪ 細い板に貼り付けた紙をすくうように持ち上げます。

 

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⑫ 裏打ち紙を貼る位置を 予め下の新聞紙に印を付けて置くとやり易いでしょう。

 

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⑬ 先程裏に水を引いた揉み紙の上に置くように貼って行きます。

 

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⑭ 裏打ち紙の方が揉み紙より大き目の方が貼り易いでしょう。

 

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⑮ 柔らかい毛の刷毛で裏打ち紙を 軽く撫でつけます。

 

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⑯ 堅い毛の刷毛を立て 先を叩きつけるようにして紙を密着させます。

 

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⑰ もう一枚の裏打ち紙を 重ねるようにして貼り⑮・⑯の作業を繰り返します。

裏打ち紙を全面に貼り終えたら 揉み紙の方が表になるようにひっくり返して乾か 

します。裏打ちされた揉み紙を パネルに貼り込み作品を制作します。

  

 

  前回と合わせてご紹介致しました 「揉み紙」の作り方に必要な用具は次の通りで   

  す。ご参考になさって 是非お試しください。

 

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                 ⛄⛄⛄

神宮外苑絵画館日本画教室 作品紹介 2017・12

教室の皆さんの作品を 完成作品を中心に講師の寸評を加えてご紹介致します。12月は

「揉み紙」と言う技法の講習を致しました。こちらも合わせてご覧ください。

 

 

✷木曜日クラス

 

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                              白尾さん

 

白尾さんは理知的に絵を創ろうとするタイプだと思います。それだけにモチーフから受けるイメージをどう絵にするか、苦労しています。モチーフから受ける感動から離れ、画面上の表現に右往左往しがちになる傾向も見られます。それでも長い時間を掛け粘り強く苦労を重ね、この作品は出来ました。絵の構成も良く練られており、地隈の色の変化もまとまって、美しい作品になりました。この形式を少し続けて追及し、より確かな白尾さんの形を創って行って欲しいと思います。

 

 

 

✷日曜日クラス

 

 

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                             亀田さん

 

亀田さんも前出した白尾さん同様、理知的に絵を創って行くタイプです。経験も長く、色々な時期を経てある程度の自分の形も持っています。イメージに近づけようとする技術も、少しずつ身についてきました。知性派らしい静謐な、品性を保った絵になりました。抑えた深さが、より内容の意味を感じさせます。その都度自分の持った想いを、絵という形にしていって欲しいと思っています。

 

 

 

 

 

            「揉み紙 講習 №1」

 

揉み紙はいつ頃から始められたものか分かりませんが 始めは工芸作品に使われたものだと思います。ひび割れた模様を作り 日本画ではそれを絵肌(マチエール)として使うようになりました。画面を全体にひび割れを作り その上に絵を描きます。ひび割れの効果が絵に一風変わった味を作ります。

 

 

 

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① 紙の四方のふちを1㎝位残して 全体に墨を塗ります。濃さは自由ですが 濃いほどひびの強さがはっきり出ます。

 

 

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② 様々な色を使うことが出来ます。粒子の無い棒絵の具の方が適しています。

 

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③ 大き目の皿に胡粉と (下塗り用の胡粉でも良い) 膠を入れてやや固めのヨーグルト程の固さに溶きます。量が多いので指で溶くよりペインティングナイフの方が楽にできます。ペインティングナイフは錆びないステンレス製が良いでしょう。溶けたら水を加え薄めて使います。

 

 

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④ 胡粉に色を加える事も自由です。写真は黄土を少し加えました。色を加える場合は粒子の細かい水干絵の具が適しています。

 

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⑤ 刷毛が途切れず動く程度の固さに薄めた胡粉 (牛乳とヨーグルトの間位の固さ) を塗ります。

 

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⑥ 乾いたら塗りを四~五回繰り返します。(下地の墨が殆ど消える位)

 

 

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⑦ 胡粉が乾いたら 端から静かにクシャクシャに揉んで行きます。

 

 

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⑧ 団子状にして静かに握り シワを作ります。

 

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⑨ 紙を広げ シワの感じを見ながら足りないところを揉んで シワの状態を整えて行きます。

 

 

   今回はここまででしたが 次回「揉み紙№2」で続きをご説明いたします。

    「作品紹介 2018.・1」に第二回目の講習をご紹介致しました。