神宮外苑絵画館日本画教室

東京新宿区、神宮外苑絵画館日本画教室のブログです。伝統的な日本画の技術を学びながら、よりよい絵に近づけるよう制作をしています。初心者はデッサンから日本画の基礎を学べます。絵を描く喜びを感じていただければ幸いです。初心者クラスも開設。受講生募集中。講師:前本利彦

花を華やかに描く

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ちょっと以前のお教室の様子をば。

こちらは構図の相談中。薔薇のデッサンを元に大下図を作ったのを、先生に見てもらってました。

「上の方の薔薇のつぼみの配置が絶妙ですね。すごくいい。薔薇の開いている花が右の方に割とかたまっていて、それと対抗するというか、支えられるように、左側につぼみが欲しい。だからこのつぼみを今の位置から5mmほど右にずらすといいと思う。」

5mm。。。それで絵が変わるんですよね。構図大事!

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こちらは骨描き。墨は濃い目にすってから、水で薄める。試し書きをして、思い通りの濃さになっているかチェックします。乾くと色が薄くなるので注意~。

「線は、すうっと筆が入ってすうっと抜くように引く。線を継ぐ時もそんな感じに。必ずデッサンを見ながら、確かめながら描こうね」

 

 

 

 

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こちらは果敢に芍薬デッサン! とっても綺麗な花だったので、みんなで「今のうちにしっかりデッサンしといて、絶対本画にしてね! デッサンさえあれば後でも描けるから!!」と日本画初めての方に勝手な注文をしてみたり(笑)。本当に素敵な色で雰囲気のよい花でした。モデルになってくれる花との出会いも大事ですね。。。

花のボリューム感が出るよう、先生自らが色鉛筆で描いて見せてくださいました。

「花のまん中あたり、奥まった所の色を思いっきり濃くして(濃いピンク色)。おしべは実際より多く描いて。絵だから、感じを出すために変えてもいい。黄色はおしべだけじゃなくてその周りにもかけるように塗って。そうすると柔らかい感じになるし、豪華になるよ。花の広がる感じも出ます。これはどの花でもだいたいそうかな。めしべの先の色も思いっきり強い色で描く。描きっぱなしにしないで、周りにもその色をかけて。周りに同じ色をかけることで柔らかい表現になります。おしべも同じことだね。」

絵だからこそのアレンジ。華やかに描く裏ワザ?みたいで興味深いですね。今度花を描くときに試してみようっと。

パネルに紙を貼る

今回は初めてパネルに紙を貼る方がいたので、先生がデモンストレーションしてくださいました。ものすごく基本的なことですが、意外に自分がやってることと違ったりして目からウロコでした。

まず、紙は白麻紙3号。(お店によって同じ名前の紙でも厚みなどが違うことがあるので注意。先生は上野の喜屋さんで購入されるそうです。) 下張りには、裏打ち紙の安いの(ちょっと厚みがあるのがいい)を用意。今回は本紙だけ張りますが、パネルのあくが付かないように本紙の下にもう一枚紙を張る方がいいです(下張り)。

パネルにのりを塗ります。側面の、下半分だけに。のりは、やまとのりの原液を多めに。新しい木は結構水分を吸い込むので、のりはたっぷり塗る。のり刷毛があれば使うといい。

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白麻紙の裏に水をぬる。ドーサ刷毛などを使って、水がたまらないように、まんべんなく。で、しばらくおく。乾き切らないように注意。パネルに濡れた面を下にして紙を置いて、パネルにべちゃっとくっつかない程度に乾くまでおいておく。

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乾いた布巾などで、紙の下の空気を抜きながら、紙を張っていく。パネルの長辺のまん中あたりから紙を側面に折り込み、張っていく。まん中から端の方へ向って、紙をとめていく。初めの1辺は仮にとめるつもりでゆるく貼っていく。次にその反対の長辺をとめる。今度はしっかりとめる。f:id:maemotonihonga:20110227111024j:image

親指で下に紙を引っ張りながら、貼っていく。特に角はしわにならないよう注意。で、また反対の長辺(最初に仮止めした辺)をしっかり貼る。その後、短辺を貼る。

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角は三角に折って、そのまま放置。(もし紙張りを失敗した時に紙を外せるように。)角は、全部乾いてから最後に折って貼ります。

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紙を張るのって、私はいつも緊張します。綺麗に張らないと、絵が全部うまくいかなくなっちゃうので。先生のようにさらりと綺麗に張れるようになれたらいいなあ!

銀箔を焼く

以前のお教室のレポートします(^ ^) 硫黄を使って銀箔を焼く技法です。スペシャル!!

【準備するもの】 

1、粉末状の硫黄 (日本画の画材を置いている画材屋さんにあるそうです。)

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2、ザルとスプー

写真左の台所用の金属ザル、または写真右のふるい、どちらでもOK。 台所用ザルを使う場合は底をへこませて平らにした方が均等にまくことが出来ます。1㎜位の網目が理想。スプーンは硫黄をザルに移すのに使います。

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3、小さなハンド箒とちりとり

その他 ドーサ関連一式、化粧用コットン、新聞紙、雑巾

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【表面の浮いた箔を取り除く】

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前回のレッスンを受けて今回は、パネル全面に箔を貼ったものを各自教室に持ちこみました。まずは乾いた化粧用コットンで表面をこすります。するとボロボロと箔がとれますが、浮いた箔はいずれ取れてしまうので焼く前に取り除いておきます。均等に貼ったつもりが、ポロポロ取れてショックを受けている人も多かったけど、先生曰く「取れたのも味と考えましょう」とのこと。ここでは水分はつけちゃダメです~。

硫黄をパネルに乗せる】

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新聞紙を敷いた平らなテーブルにパネルを置きます。次にスプーンで硫黄をザルにとってから写真の様に銀箔の上に硫黄を乗せていきます。先生はザルを動かすのではなく、ザルの端を指で軽くひっかいて振動をあたえながら硫黄を落としていました。全体に均等にうっすら積もるくらい銀箔に乗せます。

あとは風の無いところで静かに置いておきます。教室では4時間ほど置きました。置けば置くほど焼きが進んで黒くなっていくそうです。真っ黒にするには一昼夜ぐらいかかります。

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硫黄を取り除く】

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数時間置いた後、ハンド箒で硫黄を取り除きます。すると焼かれた銀箔が登場!!

使い終わった硫黄はまた使えるので捨てずに残しておきましょう。先生は30年以上この硫黄を使っているそうです。箒で取り除いた後はコットンできれいに硫黄をぬぐい取り、さらに固く絞った雑巾で軽く表面を拭いて、硫黄をすべて取り除きます。この、硫黄を完全に取り去るということが一番肝心要だそうです。

【ドーサをひく】

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ドーサを3回ほどひきます。ドーサをひかないとさらに焼きが進んでしまいます。以上、銀箔を焼く作業はこれで終わりです。

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みんなでワイワイ、楽しいひと時でした。

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箔あしなど膠がついていたところは焼け残っていますね。箔の修正箇所もバッチリ残ります。これも味としましょう。焼けムラが出るのは、銀箔を張った時のニカワの量とか、硫黄を置いた時間とか量とかによるようです。一昼夜ほどおけばムラなく真っ黒になるそうです。途中で止めるとこんな感じ。いい味です★

日本画教室に通ってます

f:id:nihonga:20160327142152j:plainこんにちは。前本利彦先生の日本画教室に通っている亀田と申します(^^)
東京の神宮外苑の中の緑に囲まれたお教室で、コツコツ絵を描いてます。
よろしくです。
これは私が制作中の絵です。金箔を使った揉み紙という技法を用いています。揉み紙は日本画の伝統的な技法のひとつです。本で見かけて興味があったのですが、実際やってみると、えらいことに。。。金箔は剥がれるし、揉めないし(涙)。先生に助けられながらなんとか進めています。
金箔の揉み紙の部分が強いので、それ以外の背景はあっさりとしておいた方が、絵が静かに見えるとアドバイスいただきました。なるほど。ごてごてにはしたくないので、背景はとりあえずこのままおいて、花を描きすすめようと思います。花の白さが綺麗に描けたらいいなあ。