教室の皆さんの完成作品を中心に講師の寸評を添えてご紹介致します。
◍木曜日クラス
川俣さん
ひょうたんを見たまま 感じたままに描いてます。素直で何のてらいもない良い絵だと思います。日常の中で身近な物 ふと目に留まった物を絵にするのは絵の原点と言っても良いでしょう。構図も色使いも感覚が良く 身の回りにある物に対する感受性と愛情を感じます。
◍日曜日クラス
福嶋さん
一時 忙しくて描けない時期があって中断し それでも諦めずに長い時間を掛けて仕上がった作品です。迷いながら 粘り強く戦った跡が絵の深さになっています。もともと技術的にも絵の上手さを持っていますが この絵は上手さだけではない内面的な心を感じさせます。何か一段成長出来るものをえたのではないでしょうか。
黒瀬さん
メリハリの効いた清々しい爽やかな作品だと思います。まだ岩絵の具を使い始めてから三作目くらいだと思いますが だいぶ絵の具にも慣れてきました。花の黄色を鮮やかに出すために バックの黒群青を花を避けて塗らなければなりませんが 技術も根気も要る仕事を恐れずに前向きに良く出来たと思います。
齊籐Aさん
齊籐Aさんの人柄が良く出た ヒューマンな暖かい作品になりました。暖かいだけではなく平和で幸福な情景の中に もっと多様な面も合わせ持つ人間の深さも描けたと思います。ただ表面的な図柄だけではない齊籐Aさんの心が 見る人の心に触れてくる作品になりました。
二井さん
以前 この作品の素描を掲載しましたがその時も良い素描だったので 良い作品になればと願っていました。表現が平面的な描写で 色の面を生かした美しい作品になりました。バックのグレーがかった桜色 獅子の黒と朱 座布団の水色とひもの朱など 配色がぴったりと合っています。岩絵の具も発色が良く コクと気品が出せました。日本画の一番良いところが出た作品です。
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