2月の教室から 教室の皆さんの完成作品を講師の寸評を添えてご覧いただきます。
✬ 木曜日クラス
深山さん
深山さんの絵は長年観ていますが いつも色彩が美しく 清潔感があります。市販の普通の岩絵の具を使いながら 人それぞれ発色が違ってくるのは思えば不思議なことで それが 絵の面白さでもあると思います。今回の果実の絵も 素直に何の衒いもなく描かれた作品で 澄んだ瑞々しい果実がそのまま表れています。
深山さんのお人柄がそのまま表れているように感じます。
✬ 土曜日クラス
天野Kさん
天野Kさんの二作目の作品です。囮に使う木の鳥だと思いますが それを静物として描きました。少しずつ絵の具の使い方も覚えて来ました。鳥の下に敷いた畳の台も根気よく丹念に描けました。好きな物を楽しんで描いて行くことで 技術や描写力も付いて来ると思います。
小座間さん
小座間さんも二作目の作品です。小米桜というのでしょうか 小さな花の桜を描きました。写真では上手く写りませんが 薄グレー茶のようなバックの色が 桜の朱がかったピンクに良く合い 早春の暖かい空気が描けました。可憐で穏やかな 優しい作品になりました。
小林Yさん
花の赤と葉の緑 芯の白と黄など どれも色がハッキリと強く 生き生きと描けたと思います。絵の具もかなりしっかりと厚目に塗られ 活きのいい絵だと思います。
まだ絵の具の扱いに慣れる必要がありますが 根気よく技術を覚えて行って欲しいと思います。
吉川さん
岩絵の具を使い始めて第一作目の作品です。一作目は 胡粉(ごふん)と言う白い色の特殊な溶き方の練習も兼ねて バックを白くして描きました。花の黄色と葉の緑青(ろくしょう)が バックの白に映えて 日本画の絵の具の美しさが際立つ作品になりました。まだ上達して行くと思いますが この新鮮さを失う事なく上達して行って欲しいと願っています。
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