教室の皆さんの作品を講師の寸評を加えて順次ご紹介致します。
「2017年 2月の教室から」
木曜クラス (創作クラス)
大西さん
隈(陰影のトーン)を極力排除して 色と形の明快な画面を作ろうとしています。
この中にどのようなリアリティを持たせて行くのか。都会的な感性を感じます。
竹渕さん
柿の素描だが 自然から感じ取る色彩の感じ取り方がとても素晴らしい。
屈託のない素直さが 絵を描く原点を感じさせてくれます。
土曜日クラス(初心者クラス)
井上さん
昨年の七月」に初心者として日本画を始め 八か月目に完成した第一作。夏の光を浴びた自然の勢いを感じる向日葵に描けました。三人から始めた ー通称 ヒマワリ組ーの初心者クラスも十二人になりました。
地道な作業が続きますが その中から日本画の良さを身に付けて行って欲しいと願っています。
日曜日クラス(創作クラス)
安部さん
受験の課題になりそうな図柄の素描だが 持って生まれた繊細で幻想的な資質を感じます。資質を形にするのは難しい事ですが それを磨いて向上させるのはさらに難しい。
写生と言う自然から力を得る他力がどうしても必要になると思います。
二井さん
獅子頭の素描から作った下図とそれを基に制作に入り 骨描きした絵。下図は素描を切って 位置を検討し構図を練っています。
骨描き(こつがき)とは 下図をトレース(薄紙で転写)し 墨で細く線描きする事。
二井さんの絵はいつも 日常の身の回りにあるものをモチーフにするが その一つ一つに優しい愛情を感じます。
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教室風景
今回は神宮外苑絵画館日本画教室の教室の中で皆さんが制作していらっしゃる所を
ご紹介いたします。
柔らかい陽射しの射し込む明るく清潔な教室です。日本画の道具を気兼ねなく広げられる ゆったりとした机 広々としたスペースで自由に制作できるのはなんと嬉しい事でしょうか。
各自が自由に場所を決め 日常から離れた時間を過ごしています。
みずみずしい大根の写生にも感心しましたが 無心に絵を描く姿に心を打たれます。
入会間もない小山さんです。筆の持ち方が素晴らしい。日本画とはこの様に描くのだ
と教えられる光景でした。
ではまた次回「3月の教室から」をお楽しみになさって下さい。
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前本利彦の作品 北杜市の様子 日本画のあれこれなどはブログ「日本画の杜」で
ご覧下さい。
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