「2017年 4月の教室から」
教室の皆さんの作品から完成作品を中心に 講師の寸評を加えてご紹介致します。
初心者クラス (土曜日クラス)
近内さん
教室に通い始めて半年 ようやく第一作が完成しました。日本画は膠(ニカワ)と絵の具を指で練り混ぜて画面に塗り 定着させます。この作業はそう簡単ではありません。
身に付けると言う言葉どおり カンを身体に染み込ませなければ出来ません。
これから近内さんも 手仕事の深さ 面白さを知ってカンを身に付けて欲しいと思って
います。
創作クラス(日曜日クラス)
真篠さん
岩絵の具を使い始めて二作目でしょうか。桃の花を描いたのですが 作品のバックの白 も 桃のピンクも 「胡粉」と言う絵の具を使います。他の絵の具とは少し違う塗り方をします。
バックに薄いピンクの地隈(じぐまーバックに入る陰影・またはトーンを変化させた
部分)を入れて 春の空気 風情を出しました。
創作クラス(木曜クラス)
大西さん
「2月の教室から」で途中の段階をご紹介致しましたが 今回はその完成作品です。
比べてご覧頂くとわかりますが 花の色を少し強くし 葉の色の変化にも工夫を加えました。大西さんは 色と画面構成に関心を持って作品に取り組んでいらっしゃいます。
関心のあることを探究し 多様な面白さが表現出来る様になれば 更にユニークなものが出来ると思います。頑張って欲しいです。
🔶▪🔶▪🔶▪🔶▪🔶▪🔶▪🔶▪🔶▪🔶▪🔶
教室のある日は 小淵沢6:56発の特急「あずさ2号」で東京へ向かいます。
寒くなり始めると 駅の待合室には灯油のストーブが置かれます。四月いっ
ぱいは炊かれています。小さな駅の長閑な光景でした。こちらに来た頃は車
内放送で「スイカのご利用は韮崎迄です」としきりにアナウンスされていた
のが 小淵沢でもスイカが使えるようになり駅員さんが切符を切ってくれる
事もなくなりました。今年の六月には新しい駅舎が完成し この駅もこのス
トーブもなくなってしまいます。毎年来ているツバメ達はどうするのでしょ
うか。なぜ新しい立派な駅をつくらなくてはいけないのか それが町の発展
と思うのか よくわかりません。この古い 小さな駅舎の扉を開けて汽車に
乗るのはなんと心安らぐ楽しみであったことでしょう。
🚃
講師の作品 日本画のあれこれ 八ヶ岳のことなどは ブログ「日本画の杜」でご覧に
なれます。
🍁