6月の教室から 完成作品を中心に講師の寸評を添えてご紹介致します。
✬ 木曜日クラス
澤辺さん
澤辺さんは教室でもキャリアの長い方の一人です。独自の詩情を持っており それは最初の時から今も変わりません。描写の方法も細部にこだわらず 絵全体の雰囲気に気持ちが行くようです。今回の絵は椿の上に雪が降りそそいでいる様子ですが 雪をえのぐを筆先から垂らす方法で表現しています。 また 絵が描き上がった上から全体に薄紙(天具帖という和紙)を貼り 雪空の空気を感じさせる工夫をしました。
鈴木Yさん
鈴木Yさんもベテランの一人です。このところ花を多く描いています。今回の鉄線花は練習の成果が表れた作品になりました。表面は地味な作品ですが 芯に力強さがあり デッサンの確かさの上に 絵の具の使い方のテクニックが加わってきたように思います。凛とした鉄線花の張りが上手く表現され 品の良い作品です。