神宮外苑絵画館日本画教室

コロナの影響で教室日程変更あります。下記記事ご確認下さいませ。 東京新宿区、神宮外苑絵画館日本画教室のブログです。伝統的な日本画の技術を学びながら、よりよい絵に近づけるよう制作をしています。初心者はデッサンから日本画の基礎を学べます。絵を描く喜びを感じていただければ幸いです。初心者クラスも開設。受講生募集中。講師:前本利彦

作品紹介 2018・2

2月の教室から 教室の皆さんの完成作品を講師の寸評を添えてご覧いただきます。

 

 

✬ 木曜日クラス

 

 

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                                  深山さん

 

 深山さんの絵は長年観ていますが いつも色彩が美しく 清潔感があります。市販の普通の岩絵の具を使いながら 人それぞれ発色が違ってくるのは思えば不思議なことで それが 絵の面白さでもあると思います。今回の果実の絵も 素直に何の衒いもなく描かれた作品で 澄んだ瑞々しい果実がそのまま表れています。

 深山さんのお人柄がそのまま表れているように感じます。

 

 

 

 

✬ 土曜日クラス

 

 

 

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                                  天野Kさん

 

 天野Kさんの二作目の作品です。囮に使う木の鳥だと思いますが それを静物として描きました。少しずつ絵の具の使い方も覚えて来ました。鳥の下に敷いた畳の台も根気よく丹念に描けました。好きな物を楽しんで描いて行くことで 技術や描写力も付いて来ると思います。

 

 

 

 

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                                 小座間さん

 

 小座間さんも二作目の作品です。小米桜というのでしょうか 小さな花の桜を描きました。写真では上手く写りませんが 薄グレー茶のようなバックの色が 桜の朱がかったピンクに良く合い 早春の暖かい空気が描けました。可憐で穏やかな 優しい作品になりました。

 

 

 

 

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                                 小林Yさん

 

 花の赤と葉の緑 芯の白と黄など どれも色がハッキリと強く 生き生きと描けたと思います。絵の具もかなりしっかりと厚目に塗られ 活きのいい絵だと思います。

まだ絵の具の扱いに慣れる必要がありますが 根気よく技術を覚えて行って欲しいと思います。

 

 

 

 

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                               吉川さん

 

 岩絵の具を使い始めて第一作目の作品です。一作目は 胡粉(ごふん)と言う白い色の特殊な溶き方の練習も兼ねて バックを白くして描きました。花の黄色と葉の緑青(ろくしょう)が バックの白に映えて 日本画の絵の具の美しさが際立つ作品になりました。まだ上達して行くと思いますが この新鮮さを失う事なく上達して行って欲しいと願っています。 

 

 

 

 

                 🌸