神宮外苑絵画館日本画教室

コロナの影響で教室日程変更あります。下記記事ご確認下さいませ。 東京新宿区、神宮外苑絵画館日本画教室のブログです。伝統的な日本画の技術を学びながら、よりよい絵に近づけるよう制作をしています。初心者はデッサンから日本画の基礎を学べます。絵を描く喜びを感じていただければ幸いです。初心者クラスも開設。受講生募集中。講師:前本利彦

作品紹介 2018・3

三月の教室から 完成作品を講師の寸評を添えてご紹介いたします。

 

●木曜日クラス

 

 

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                               竹渕さん  (部分) 

   

   

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                           竹渕さん

 

この作品は 教室で描く中では大きい絵で 縦は1メートル以上ある大作です。

出来上がるまで長い時間がかかりましたが これを持って教室に通うだけでも

大変だったと思います。その努力と熱意で 良い絵に仕上がったと思います。

もともと 落ちた葉っぱのスケッチがとても良く 枯れかかった葉から様々な

色を感じ取り それを秋の風情にしました。秋の風情は人生の風情に重なり

白い空間に様々な想いを感じさせます。

一つ残された柿の実は 次の世代の豊穣を願うものとの事です。

 

 

 

●日曜日クラス

 

 

 

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                              安部さん

 

 

 

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                              安部さん

 

安部さんの絵は写真では写りにくい 微妙なトーンと色彩と形で描かれています。

手に花を持つ。手から花がこぼれ落ちる。と言った 平凡とも言えるイメージが

描かれています。しかし トーン 色彩 形 マチエールと言った 絵を構成する

ものが 作者の内面的な気持ちと結びついているのです。正直な 感覚的な作品だと

思います。同時に花の形など 知的で敏感な感受性も見られるので これからも

スケッチを積んで 物を見る力を磨いて行って欲しいと思います。

 

 

 

 

●土曜日クラス

 

 

 

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                             天野Keiさん

 

岩絵の具を使って描いた 初めての作品です。コスモスを鉛筆で丁寧に写生し

それを基に作品にして行きます。色鉛筆の色と 岩絵の具の色は 色味も絵肌も違います。もちろん本当の花の色とも違います。絵は 写真のように その物の色や形に近づける事ではありません。絵はその人の想像の中にあるものだと思います。絵を勉強することは 想像力を磨くこととも言えます。天野Keiさんの絵は 始めたばかりですが これからどんな夢を描いて行くのか 楽しみに見て行きたいと思います。

 

 

 

 

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