三月の教室から 完成作品を講師の寸評を添えてご紹介いたします。
●木曜日クラス
竹渕さん (部分)
竹渕さん
この作品は 教室で描く中では大きい絵で 縦は1メートル以上ある大作です。
出来上がるまで長い時間がかかりましたが これを持って教室に通うだけでも
大変だったと思います。その努力と熱意で 良い絵に仕上がったと思います。
もともと 落ちた葉っぱのスケッチがとても良く 枯れかかった葉から様々な
色を感じ取り それを秋の風情にしました。秋の風情は人生の風情に重なり
白い空間に様々な想いを感じさせます。
一つ残された柿の実は 次の世代の豊穣を願うものとの事です。
●日曜日クラス
安部さん
安部さん
安部さんの絵は写真では写りにくい 微妙なトーンと色彩と形で描かれています。
手に花を持つ。手から花がこぼれ落ちる。と言った 平凡とも言えるイメージが
描かれています。しかし トーン 色彩 形 マチエールと言った 絵を構成する
ものが 作者の内面的な気持ちと結びついているのです。正直な 感覚的な作品だと
思います。同時に花の形など 知的で敏感な感受性も見られるので これからも
スケッチを積んで 物を見る力を磨いて行って欲しいと思います。
●土曜日クラス
天野Keiさん
岩絵の具を使って描いた 初めての作品です。コスモスを鉛筆で丁寧に写生し
それを基に作品にして行きます。色鉛筆の色と 岩絵の具の色は 色味も絵肌も違います。もちろん本当の花の色とも違います。絵は 写真のように その物の色や形に近づける事ではありません。絵はその人の想像の中にあるものだと思います。絵を勉強することは 想像力を磨くこととも言えます。天野Keiさんの絵は 始めたばかりですが これからどんな夢を描いて行くのか 楽しみに見て行きたいと思います。
❁❁❁ ❁