神宮外苑絵画館日本画教室

コロナの影響で教室日程変更あります。下記記事ご確認下さいませ。 東京新宿区、神宮外苑絵画館日本画教室のブログです。伝統的な日本画の技術を学びながら、よりよい絵に近づけるよう制作をしています。初心者はデッサンから日本画の基礎を学べます。絵を描く喜びを感じていただければ幸いです。初心者クラスも開設。受講生募集中。講師:前本利彦

作品紹介 2024年・3月

3月の教室から完成作品をご紹介致します。一生懸命に描かれた作品ばかりです。

 

🌸 日曜日クラス

 

 

 

 

                                                                                                       藤森さん

 

時間を掛けて描き込まれた シッカリとした絵です。中心にした赤い色の花が良く出来ており 岩絵の具の特徴である絵の具を溜める効果を使ってふっくらとした花弁の厚みと柔らかさを出しています。特に蕾が良いと思います。日本画の技術も身に付いて来ましたのでこれからどんな絵が出来るか楽しみです。

 

 

 

 

                                   陳さん

 

蝶や花 自画像が描かれていますがどれも思い入れが感じられ 単に図柄を描いたのではない絵画性が有ります。ルドンを感じさせますが 陳さんの感性に繋がるものがあるのだと思います。内面のリアリティがあるので陳さんの絵になっており 優れた絵画です。

 

 

 

 

                                  松本さん

 

松本さんは技術も感性も持っていますが 今回の絵はそれが発揮出来た絵になりました。松本さんの持っている抒情性が今迄はまだ幼稚さ残していましたが しっかりとした絵画性を持った絵になって来ました。その自覚を持って進んで下さい。

 

 

 

 

                                  R.Nさん

 

絵の具を使い始めて一点目の作品ですがしっかり描けています。作者の表現したい気持ちが素直に伝わります。横向きの花とやや正面を向いた花を組み合わせて二輪とも同じ向きの葉を組み合わせたのは偶然かもしれませんが 花の色も伴って不思議な静かさを感じます。

 

 

 

 

🌸 土曜日クラス

 

 

 

 

 

                                  吉川さん

 

銀箔の揉み紙の上に薔薇を二輪描きましたが 柔らかく優しい花の表情を素直に良く描けました。葉の色の違いの強弱も良く出来たと思います。積み重ねた事は必ず身に付いていますので 根気よく絵を描いてください。

 

 

 

 

                                   近藤さん

 

豪快な波を近藤さんらしく延びやかに描いていますが 水平線を曲げたり空を狭く取ったり 岩の上を這う細かい波など 緻密な感性も見られます。岩は粒子の粗い絵の具で岩の感じを出しており 波の重さ 海の深さも良く表現されています。

 

 

 

 

                                   杉本さん

 

絵の具を使うようになって一枚目の絵だと思いますが 丹念に良く描けています。鷺が様々な方向に飛ぶように描かれ 茎も素直に延びており 葉の曲線も活き活きとした感じに描けました。岩絵の具の扱いは慣れるまで大変ですが必ず身に付いてきますので根気よく練習して下さい。

 

 

 

 

🌸 木曜日クラス

 

 

 

 

                                   大橋さん

 

空間を生かした面白い絵です。バックのアルミ泥と墨で静かな雰囲気を作っています。百合の白さで清浄感を感じさせ 虫たちで様々な命を表現しているように思います。絵は図柄で説明するものではないので これからも写生という言葉の通り生きる事を汲み取る意識を持って描いて行ってください。

 

 

 

 

                   🌸