八月の教室から教室の皆さんの完成作品を 講師の寸評と共にご紹介いたします
🌻 日曜日クラス
二井さん
二井さんの絵は 身近な気持に触れるものを親しみを込めて描いています。優しく静かな絵ですが しみじみとほのぼのとした想いが伝わって来ます。前回の獅子頭を描いた絵もそうでしたが 岩絵具独特の美しい色彩を上手く使えています。今回はタイツリ草とおもちゃの家を組み合わせて描きましたが バックの揉み紙のシワとタイツリ草の朱赤の発色が 人生の喜びと哀感を感じさせるようなとても良い作品になりました。
小山さん
この絵は50号のまだ下描きの段階ですが すでに小山さんが描きたい仁王像の姿が表れていると思います。これに絵の具が乗ってくると より想いの深味が増して来て迫力が加わるでしょう。小山さんの絵は ここのところ仕事に綿密さを取り入れ一段進歩したように感じます。相変わらず猛然と描いているので これから先どんな傑作が出来て来るのかわかりません。
🌻 木曜日クラス
上原さん
上原さんの絵はタップリとした豊かな資質を感じます。瑣末なことにこだわらず 花の赤朱もストレートで綺麗です。茎も太く蕊も大振りで全体に力強く描かれており 絵の具の発色が俗っぽくならず 穏やかなのが良いと思います。
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