3月の教室より完成作品をお届けいたします。
今回は長くこつこつと続けてこられたベテランの方の作品が多く見ごたえがあります。 日本画を勉強するには大変根気が必要です。直ぐに思うように描ける楽しいだけの作業ではありません。それだけに作品が完成した時の喜びと充実感は 他に比べようもないと思います。皆様の努力を讃えたいと思います。
🌷 日曜日クラス
陳さん
たいへん優れた絵だと思います。中国の宋の時代の絵のリアリズムが陳さんの念頭にあると思います。技術的なところは良く勉強されていますし 静物画の中に幻想性とそれに関わる深い精神性に私は魅かれます。特に蝶の消化されたリアリティにそれを感じます。
藤森さん
長い時間をかけてしっかりとした絵が描けました。溌剌とした生命感を感じます。しかし 荒くなく細部まで丁寧に描かれ 気持の行き届いた絵です。良く感じ取られた写生が基にあるので 装飾だけにならなかったのが良かったと思います。
斎藤Aさん
揉み紙の上に色あいの違った葉の観葉植物が描かれていますが なかなかオシャレな絵になりました。それでも軽さは無く 充実感があります。葉を一枚一枚良く見て それぞれの色の違いなどを感じ取ろうとしているのと 揉み紙の強さに負けないよう葉を塗り込んだので しっかりとした絵になりました。
二井さん
爽やかな秋の陽射しと空気を感じます。いつもの二井さんの絵の特徴が良く出ています静かな暖かさの中に 穏やかな哀感もあり 色彩が澄んでいます。葉の色あいの強さを右上を強く左下を弱くしたところと イチジクの実を下から見上げたように形を歪ませたところが 絵の空間を感じさせます。
🌷 土曜日クラス
堀内さん
岩絵の具の扱いを勉強し 少しずつ慣れてきました。根気よく真面目に描いているので道は開かれて来ると思います。堀内さんらしい端正な絵が実るのを楽しみに見ていきたいと思います。
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