11月の教室から完成作品を講師の寸評を添えてご紹介致します
⚘ 木曜日クラス
大西さん
近所の白ツメ草が咲いている野原を描いたとの事ですが 平面に図形のように色が散りばめられた形は いつもの大西さんの形です。デザイン感覚でありながら最近は それにリアリティやモチーフに対する愛情も増して来たように思います。この形がより洗練され 絵画性が増してくることを期待しています。
村上さん
縦長の画面に 上に上に延びるように花が描かれています。いつもの村上さんの絵にしては この作品は何度も塗り込んでおりボカシを多用しています。一番上の白いユリの
蕾が主題を意味しているようです。様々な方法を模索しながら描いていますが持っている良い感覚がどのような形になって行くのか 見守りたいと思っています。
川俣さん
小さな菊がポツンと真ん中に描かれています。色彩がとても綺麗で 背景の水色 花の黄色 葉の緑が丁度よくマッチして爽やかです。花と空間のバランスも申し分なく勘の良さを感じます。背景の花の上の白く絵の具が擦れて乗らないところが雲のようになり のどかで伸びやかな気持の良い絵になりました。
鈴木Yさん
鈴木さんは努力家で多作なので 次々と作品が出来ます。鈴木さんにしては乙女チックな花束ですが いつも苦労しながらも最終的には作品としてまとめていますまとめています。この作品が出来た時 もう少し花の表情が出ればと言いましたが これだけ沢山描いていればやがて花の表情も出てくると思います。練習とは言えど 自分が見て魅かれる花を描いて行くと良いと思います。
白尾さん
白尾さんの一つのスタイルが出来かかっている作品ですが この方向がどう進んで行くか見守りたいと思っています。苦労して出来たスタイルですから間違いなく白尾さんのものなのでこれを磨いて行って欲しいと思います。「型を作って型にこだわらず」というのはもっと難しい事だと思いますが 初心を忘れず進んで行く事を願っています。
⚘ 土曜日クラス
天野Kさん
身近な玩具を親しみを持って描いた作品です。天野Kさんの絵は 目に触れる物に優しい愛情があり それが独特の味になっているように思います。俳句をなさっていると伺いましたが まさに俳句的な暖かなユーモアを感じます。絵の具に慣れ 持ち味を充分発揮出来るようになることを願っています。
柳澤さん
芍薬を熱心に描いています。絵の表現方法に関心があり 絵の具 筆の扱い方を考えながら 慎重に描いた作品です。ご本人も ”何か物足りない”と言っていましたが方法だけでは描けないのが絵の難しいところで 本人もそれを感じていますので枚数を重ねることによって柳澤さんの良さが絵に表れてくると思います。
⚘ 日曜日クラス
柴田さん
前回も載せましたが 展覧会に出すために少し描き込み落款も押し 完成させました。一点一点 ともかくも完成させる事がとても重要なことで必ず次に繋がるものを得ていると思います。
⚘ 世田谷美術館の展覧会が無事に終えることが出来ました。出品なさって下さいました皆様 運営係の皆様 お当番をお引き受け下さった方々 お忙しい中誠に有難う存じました。
最終日 和やかに懇親会が開催され展覧会は終了致しました。
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