7月の教室から完成作品をご紹介致します。講師の寸評も合わせてご覧下さい。
👒 木曜日クラス
小泉さん
丹念に良く描き込めるようになりました。時間をかけて様々な落ち葉を描いていますがそれぞれに表情があり 思い入れを感じます。バックの墨の溜染みが 秋の深まった風情の表現に効果的に使えました。日本画の絵の具の使い方にも大分慣れてきたように思います。
竹渕さん
最初 背景の市松模様をカーラーの花にあわせるのは難しいのではないかと思いましたが 竹渕さんらしい素直さが通俗的にならず瀟洒な感じになりました。カーラーの写生が良く出来ており それが絵を模様ではなく 生き生きとしたリアリティを感じさせるようになりました。
👒 日曜日クラス
黒瀬さん
黒瀬さんの絵はいつも色が優しく綺麗で 清潔感があります。この絵も 静かなしみじみとした郷愁を感じます。花の白の発色も良く 葉や蕾の緑色の変化もとても良く出来たのではないでしょうか。
👒
六月の教室から完成作品をご紹介致します。講師の寸評を合わせてご覧下さい。
🍑 土曜日クラス
西脇Nさん
色彩がとても良く 静謐な清々しさを感じます。バックや桃の色も美しく 的確ですが 特に青味がかった葉の色が絵全体に潤いをあたえているように思います。
絵の具の扱い描写力も進歩しており 桃のピンクのボカシや陰影を使わずに色のトーンの変化で丸みを感じさせる技術など のみ込みの早さに熱意が表れています。とても優れた良い絵だと思います。
🦌 日曜日クラス
小原さん
静かな中にわずかな動きが感じられ良い絵になりました。背景にうす暗い林と沈んだ赤の紅葉があり 小鹿を守るようにあたりの様子を不安気に見ている母鹿の表情 無邪気な小鹿の表情がとても良く描けています。地面に赤味がかった落ち葉が線状に描かれていますが 二段目の線が波をうった曲線に描かれ それが母鹿の不安な表情と呼応しているように感じます。
🍑 🦌
五月の教室から 完成作品をご紹介致します。講師の寸評と合わせてお楽しみください
🍃 木曜日クラス
鈴木Yさん
椿を思い切って右に寄せ 空間を広くとって描きましたが 作意が浮く事なく 動の中に静を感じるまとまった絵になりました。。椿のポッテリとした厚味が良く 力味のない素直さが良いと思います。花瓶の少し傾いたところ 絵の具を溜めた陶器の表現に侘の風情を感じます。
🍃土曜日クラス
天野Kさん
天野さんが私淑する 福沢諭吉が朝の散歩をしているところの絵です。諭吉の学者でありながら人情味のある洒脱な感じが良く描けています。背景も早朝の下町の空気が感じられ 清々しく爽やかです。天野さんの諭吉に対する思いが素直に伝わる気持の良い絵になりました。
🍃 🍃
4月の教室から完成作品をご紹介いたします。コロナにより延期されていた世田谷美術館での3回目となる展覧会の日程が決まりました。展覧会に向けて教室では熱心に制作に取り組んでいらっしゃいます。どうぞご期待ください。
🍒 土曜日クラス
近藤さん
近藤さんらしく 画面に張りがあり 特に鳥の目付き 表情に思い入れを感じます。鳥や松の枝など 立体感を意識した描写ではないのですが 平板にならず 下の波とも雪とも取れるような溜め染みも松の葉も カンの良いリアリティを感じます。
🍒 日曜日クラス
小原さん
大きく月が出ている自宅を描いた不思議な感じのする絵です。夜の森閑とした雰囲気はよく出ていると思います。確かに人が住んで 生活している感じもします。
私は 左下の木が白で描かれているのが 絵として効果的だと思いました。
🍒
3月の教室より完成作品をお届けいたします。
今回は長くこつこつと続けてこられたベテランの方の作品が多く見ごたえがあります。 日本画を勉強するには大変根気が必要です。直ぐに思うように描ける楽しいだけの作業ではありません。それだけに作品が完成した時の喜びと充実感は 他に比べようもないと思います。皆様の努力を讃えたいと思います。
🌷 日曜日クラス
陳さん
たいへん優れた絵だと思います。中国の宋の時代の絵のリアリズムが陳さんの念頭にあると思います。技術的なところは良く勉強されていますし 静物画の中に幻想性とそれに関わる深い精神性に私は魅かれます。特に蝶の消化されたリアリティにそれを感じます。
藤森さん
長い時間をかけてしっかりとした絵が描けました。溌剌とした生命感を感じます。しかし 荒くなく細部まで丁寧に描かれ 気持の行き届いた絵です。良く感じ取られた写生が基にあるので 装飾だけにならなかったのが良かったと思います。
斎藤Aさん
揉み紙の上に色あいの違った葉の観葉植物が描かれていますが なかなかオシャレな絵になりました。それでも軽さは無く 充実感があります。葉を一枚一枚良く見て それぞれの色の違いなどを感じ取ろうとしているのと 揉み紙の強さに負けないよう葉を塗り込んだので しっかりとした絵になりました。
二井さん
爽やかな秋の陽射しと空気を感じます。いつもの二井さんの絵の特徴が良く出ています静かな暖かさの中に 穏やかな哀感もあり 色彩が澄んでいます。葉の色あいの強さを右上を強く左下を弱くしたところと イチジクの実を下から見上げたように形を歪ませたところが 絵の空間を感じさせます。
🌷 土曜日クラス
堀内さん
岩絵の具の扱いを勉強し 少しずつ慣れてきました。根気よく真面目に描いているので道は開かれて来ると思います。堀内さんらしい端正な絵が実るのを楽しみに見ていきたいと思います。
🌷
2月の教室から完成作品をご紹介いたします。講師の寸評を合わせてご覧ください。
🌸 木曜日クラス
鈴木Yさん
鈴木さんの描写力が良く出た作品です。花の形一つ一つが良く描けており 花弁の質感まで感じさせます。葉 蕾 雪なども少しも気を抜かず 良く見て丹念に描かれています。この積み重ねがやがて 鈴木さん独自の絵の形になって行くと思います。
飛永さん
飛永さんの構図感覚の良さを感じます。後ろにある薄の穂が 左右と上に広がり その前に先がクネッた葉があります。この動きが画面全体を締め 秋の情感にもなっています。露草も軽い動きがあり野の風を感じます。
🌸
新しい年を迎え初めての教室から 完成作品をご紹介いたします。
⛄ 木曜日クラス
吉永さん
吉永さんらしい 暖かく味わい深い絵です。持ち前の色彩感覚の良さに加え 技術も身に付いて来ました。樹の点描 蔦の葉の色の変化 流れ 水仙の優しい動き 背景の上部の 花を予兆させる薄いピンクなど吉永さんならではです。とても優れた作品です。
竹渕さん
長い時間をかけて苦労して描いた力作です。苦労した事が絵の厚味になっています。淡く 穏やかな中に 力強い動きも感じられ しっかりした良い作品になりました。
⛄ 土曜日クラス
大場さん
大場さんは自分の感性をはっきり持っており それを表現する技術も持っています。絵の具を塗り込むことによって 筆が走るのを抑制し 内面に近付こうとしています。顔の表情 洋服の形など 自然なデフォルメを感じますが それらも内面に近付くためで その姿勢は間違ってはいないと思いますので磨いて行って欲しいと思います。
近藤さん
縦長の画面に背景を三分割し 陸と水面と 空を表し その画面の分量と色彩が良く出来たと思います。空の薄赤い色が上手く入っており 絵の具を溜めて出来た絵肌も効果的です。鳥も熱心に良く描かれています。足の先が 画面ギリギリですが もう少し上でも良かったのではないかと思います。
⛄ 日曜日クラス
福島さん
秋の風情が良く表現出来ました。描写力が優れ 構図 色彩も申し分ありません。秋草の配置などは 全く破綻がなく 知的な感性を感じます。鳥も色彩に透明感がありそれが 秋の空気と静けさを感じさせ 絵の主題を確実なものにしたと思います。
櫻井さん
岩絵の具を使って描いた初めての作品です。絵の具を良く塗り込み 延びやかで清々しい気持ちの良い作品です。素直なとても良い資質を感じます。
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