ちょっと以前のお教室の様子をば。
こちらは構図の相談中。薔薇のデッサンを元に大下図を作ったのを、先生に見てもらってました。
「上の方の薔薇のつぼみの配置が絶妙ですね。すごくいい。薔薇の開いている花が右の方に割とかたまっていて、それと対抗するというか、支えられるように、左側につぼみが欲しい。だからこのつぼみを今の位置から5mmほど右にずらすといいと思う。」
5mm。。。それで絵が変わるんですよね。構図大事!
こちらは骨描き。墨は濃い目にすってから、水で薄める。試し書きをして、思い通りの濃さになっているかチェックします。乾くと色が薄くなるので注意~。
「線は、すうっと筆が入ってすうっと抜くように引く。線を継ぐ時もそんな感じに。必ずデッサンを見ながら、確かめながら描こうね」
こちらは果敢に芍薬をデッサン! とっても綺麗な花だったので、みんなで「今のうちにしっかりデッサンしといて、絶対本画にしてね! デッサンさえあれば後でも描けるから!!」と日本画初めての方に勝手な注文をしてみたり(笑)。本当に素敵な色で雰囲気のよい花でした。モデルになってくれる花との出会いも大事ですね。。。
花のボリューム感が出るよう、先生自らが色鉛筆で描いて見せてくださいました。
「花のまん中あたり、奥まった所の色を思いっきり濃くして(濃いピンク色)。おしべは実際より多く描いて。絵だから、感じを出すために変えてもいい。黄色はおしべだけじゃなくてその周りにもかけるように塗って。そうすると柔らかい感じになるし、豪華になるよ。花の広がる感じも出ます。これはどの花でもだいたいそうかな。めしべの先の色も思いっきり強い色で描く。描きっぱなしにしないで、周りにもその色をかけて。周りに同じ色をかけることで柔らかい表現になります。おしべも同じことだね。」
絵だからこそのアレンジ。華やかに描く裏ワザ?みたいで興味深いですね。今度花を描くときに試してみようっと。