5月の教室から完成作品をご紹介致します。講師の寸評も合わせてご覧ください。
🌹 木曜日クラス
小林Cさん
小林Cさんのこの絵は随分苦労して ほぼ一年掛かって完成しました。ここのところ何点か良い絵が続いていましたが その中でも今回の絵は充実した傑作だと思います。
苦労した分が絵の厚味となって しみじみとした味わいが感じられる絵になりました。小林Cさんは「童話の絵のようになってしまって」と謙遜していましたが 説明ではない想いが表れていると思います。
鈴木Yさん
鈴木Yさんは今回は二点仕上がりました。どちらも十号程で 次々と精力的に描いています。それでも早描きの安易さはなく 一点一点念入りに描き込まれた厚みのある絵です。柿 ブドウなどの秋の静物は 秋らしく落ち着い色あいが 秋を切り取ったような情景に上手く描かれています。
鈴木Yさん
白い寒牡丹は 奈良の風景なのか 塔のある背景に寒牡丹が白く浮き上がるように描かれています。通俗的になりがちな図柄を 背景を落とした墨の効果と 牡丹の胡粉の白で通俗に陥らない表現が出来ました。
松本さん
友達にあげると言っていた4号くらいの小さな花束の絵ですが 淡く 優しく描かれています。松本さんは技術も少しずつ上達して来ており 自分が描きたい絵の方向もはっきり持っています。静かに優しく コツコツと着実に前に進む姿勢は 絵を描く事 生きる事の一つの理想のように感じます。これからどんな絵が出来るのか楽しみです。
深山さん
深山さんの今回の絵は都会の景色を背景に 活き活きとしたキャリアウーマン風の女性像を深山さんらしい 淡い美しい色彩で描かれています。
若い頃 キャリアウーマンとして活躍していた頃を偲ぶ想いが込められていると思います。その清々しい情感がこちらにも暖かく伝わって来ます。
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