7月の教室から 完成作品を中心に講師の寸評を添えてご紹介致します
◍日曜日クラス
陳さん
良く描きこんだ重厚な作品です。絵全体 特に女性の表情に静謐な気品が感じられます
現代の風潮とは逆行しているように見えますが 美術の高さ 奥行き 理想 などをもう一度考えさせる絵です。美術の創造性は アイデアの操作からだけで出来るものではありません。この絵を見ていると 絵は意識以上の もっと深いところから出来て来ることを思わせてくれます。
◍土曜日クラス
天野Kさん
水鳥が水の上を飛んでいる絵ですが 水の描写が色のタッチで描かれてい面白いと思います。鳥が飛んでいる動きや 光の反射などを感じさせ 天野Kさんが描きたいと思った情景が伝わって来ます。絵の具の使い方にも少しずつ慣れて来て 描写力も上達して来ました。好きなものを 選んで自由に描いて行ってほしいと思います。
◍木曜日クラス
松本さん
猫の絵2点ですが どちらも猫に愛情を持ち猫を良く知っている方の絵だと思います。小品で イラストのような描写とも取れますが 作者の気持ちが絵の内容になり それが絵画性になっています。日本画の絵の具 色の使い方など 技術的な進歩も見られます。身近な者に対する素直な愛情が絵の根本である事を思わせる絵です。
鈴木Yさん
裸婦はかなり時間をかけて苦労した絵ですが 赤いガウンを絵の軸とし 粘り強く良くまとめました。描写の中に モデルの雰囲気とか空気 情感など具体的に目に見えないものがもっと含まれて来るとさらに絵が一段上がるように思います。ガクアジサイの絵も同様の事が言えますが 絵の具の扱いや描写力は確実に進歩して来ていると思います。
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