9月・10月の教室から完成作品をご紹介致します。講師の寸評も併せてご覧下さい。
🌇 木曜日クラス
山本さん
乾いた綿の実と皿がやや暗い空間に描かれています。モチーフの配置 大きさなど これ以上ない構図を感じさせます。特に 皿の楕円の美しさに感心しました。物の存在と美を深く造形化出來た事に感動しました。
飛永さん
揉み紙に赤まんまを上手に合わせてあります。揉み紙の技術を使って それを見せようとする作品が多いものですが この絵はそのようなことを全く感じさせません。野に咲く花の力強さと 素朴な可憐さが良く表現され 道端でこの花を見つけひざまずいて眺める作者の姿が思い浮かぶようです。花に対する思いは 揉み紙の背景とぴったりと合って実感のこもった絵になりました。
大橋さん
長い時間をかけて 丹念に描き込まれた絵です。淡く 優しい色彩で描かれていますが花瓶の表現に見られる 絵の具を溜めることによって出来る濃い部分のシミが 画面全体を引き締めているように思います。
🌇 日曜日クラス
小原さん
よく見てスケッチされた山並みに夕陽が落ちようとしています。夕日の位置が的確に描かれており 通俗的に陥りがちな夕景を 感傷的にならず引き締めています。夕陽に対する作者の思いが感じられます。
唐澤さん
岩絵の具を使い出して2作目だと思いますが 唐澤さんらしい独特の繊細さを感じます個性は出そうとするものではなく 必然的に出るものだと思わせますが それを磨き上げて行って欲しいと願います。
🌇 土曜日クラス
近藤さん
近藤さんは入会してから一年半ほどの間に どんどんと前に進み その勉強熱心な姿に驚かされることもしばしばです。目に映り 心に触れたモチーフを虚心坦懐にスケッチし 工夫を凝らして作品にしているようです。今は 色々なことに挑戦してみたい時期だと思いますので自由にこのまま進んで行かれると良いと思います。そのうちに 滝の持つ霊感 神秘といった目に見えない何かを感じ 表現することが出来るようになって欲しいと願っています。
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